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医師向け教科書

はじめに ~炎症起因物質との接触を避ける生活(非接触生活)とは~

  • ニキビ、毛穴の開き、酒さ・赤み、毛孔性角化症
  • シミ・くすみ、肝斑、黒ずみ
  • しわ・カサつき、乾燥
  • 肌荒れ、アトピー性皮膚炎、痒み

上記の症状は日常生活の炎症起因物質と皮膚との接触が一因になります。

接触皮膚炎診療ガイドラインでは
「接触皮膚炎は皮膚科医が診療する頻度の高い疾患であり、原因を確定し、その原因との接触を
断つことができれば根治できる疾患である。しかしながら、原因が明らかにされていない場合や、
適切な防御方法がとられていない場合には難治となり治療に苦慮することが多い」とされています。

非接触生活では原因物質の確定と、それらと皮膚の接触を避ける適切な防御方法に焦点を当てています。

化粧品やシャンプー、洗剤に含まれる界面活性作用のある物質や抗菌剤、柔軟剤は
「一次刺激性物質」とし、炎症の起因物質でありタンパク変性作用のある物質としています。
生きている細胞が接触したら誰にでも炎症が起こりえる物質と捉えています。

また、非接触生活では、抗菌剤も一次刺激性の物質と分類し、抗菌製品などとの接触による
皮膚炎を一次刺激性としています。

皮膚への炎症起因物質の接触を避ける生活が「非接触生活」です。